Menu

Blog - ブログ

2019/6/4 16:05:01

1958年に日本で見られた扇型オーロラの実態を解明

宙空圏研究グループの片岡龍峰准教授は、大規模な扇形オーロラの実態を、1958年に日本各地で目撃されたオーロラに注目することで、色や動き、位置や時間帯などを解明することに成功しました。

片岡准教授は気象大学校の藤田茂講師や国文学研究資料館の山本和明教授らと共に、1958年に日本各地で目撃されたオーロラに注目し、従来の分析には用いられてこなかった、当時の気象庁職員の扇形のオーロラスケッチやオーロラの連続写真と分光観測データを合わせて分析することで、大規模な扇形オーロラの実態(「色」「動き」「位置」「時間帯」)を解明したうえ、扇形のオーロラは、大規模な磁気嵐中に中緯度地域で発生するオーロラ形態の基本的な特徴の一つであることを提唱しました。

20190507-2.jpg

今回解明にあたって使われた資料の一つは1958年に撮影されたマイクロフィルムのオーロラ連続写真。

ロール状になった古いフィルムに指紋がつかないように手にはグローブをはめ、そしてフィルムに傷をつけないように細心の注意を払って一枚一枚丁寧に読み込んでいく作業は非常に神経を使いましたが、読み込みが終わり連続写真の動画が大きなモニターに映し出されると、1958年のオーロラの動きを目の前で見ることができ、非常に感動的でした。

今回手を焼いたのは写真を動画にするにあたっての写真の位置合わせ。フィルムの読み込みは一枚一枚行うので、動画にした時に写真の位置がずれないようにすべての写真を同じ位置に合わせてなくてはならないのですが、フィルム自体が非常に暗くてよく見えないうえに、デジタルと違ってフィルムの粒状感が精度の邪魔をしており、モニターにへばりつきながら何度も位置合わせを行い、ようやく完成しました。(アシスタント内野志織)

論文の掲載は下記のサイトに記されております。よろしければご覧ください。

URL:https://www.swsc-journal.org/articles/swsc/full_html/2019/01/swsc180063/swsc180063.html

掲載論文「 Journal of Space Weather and Space Climate」

タイトル:「 Fan-shaped aurora as seen from Japan during a great magnetic storm on February 11, 1958」